

もくじ
保護犬を家族に迎える前に考えるべき3つの事
犬を家族に迎える選択肢として保護犬、保護団体からの引き取りという方法があります。何等か理由で新しい家族を探している犬猫を家族に迎える時は、きちんと考えるべき3つの事があります。
1.保護犬は犬種ではなく、性格で選ぶ
動物保護活動が徐々に盛んになり、民間ボランティア団体、自治体、個人活動と様々なスタイルがあります。
その中で、インターネットやSNSを通じた情報の公開も盛んになり、これまでの保護犬のイメージが一新され、多くの犬猫が新しい家族に出会う事が出来ています。
これまで捨て犬、野良犬、保護犬と聞くと、多くの方が中型雑種や大型犬を想像しがちでしたが、実は保護犬の多くは小型の純血種です。様々な理由で飼育が困難になり、まだ若く、健康なものの新しい家族を必要としています。
インターネットなどで保護犬の情報を目にすると、ついその犬種を基準に家族に迎えるかどうかを考えるでしょう。
でも必ずしも犬種は決め手にならないこと、すべきではないことを理解しておくことが大切です。
例えば、チワワを例に挙げ考えてみましょう。
本来のチワワは、頭がよく、飼い主に忠実で、甘えん坊な一面をもっています。生活面もさほど手がかからず、しつけに困ることも少ないでしょう。
しかし保護犬の場合、そのチワワがそれまでどのような生活環境にあったのかも考える必要があります。
・一般家庭で生活をしていたのか
・多頭飼いの環境にいたのか
・繁殖を仕事とするブリーダーの元にいたのか
もしこれまでブリーダーの元で暮らし、人間に触れられること、人間と同じ空間で生活をすることに慣れていない場合は、小さな子供、先住犬がいない、大人と適度な距離感で暮らせる環境が向いています。
保護犬はそれまでの生い立ちがわかりにくい事も多々ありますが、犬種や外見でなく、無理なく生活を共に出来るかが考えてあげましょう。
2.今の生活に無理なく折り合いが付くことが大事
保護犬を家族に迎える時、多くの方は心のどこかに「かわいそう」「これからは幸せにしてあげたい」と思っていることでしょう。
ただ、大切なことは保護犬との生活は、一時的なものではなく、今後5年、10年と毎日続くという事です。
散歩や日常のお世話、トリミング、医療など様々な面で、生涯を通じて無理なく続けることが出来るのかどうか、今、これからの自身や家族の生活、将来設計に無理なく馴染むことが出来るのかをしっかりと考えましょう。
例えば、かわいそうだからと大型犬を引きとったものの毎日の散歩が出来ない、病気の高齢犬に安住の場所をと引き取ったものの、高額な医療費が家計を圧迫してしまうなどの事が無い様に、長い目で無理なく共に過ごすことが出来るかを見極めましょう。
3.今後の飼育費用は厳しめに算出する
犬と暮らすうえで、一番大きな負担となるのは医療費です。ペットショップから子犬を購入しても、保護犬を引きとっても、必ず生じる費用ではありますが、もし持病を持つ犬を引きとる場合は、今後の医療費について、1年間、3年、5年と長い目で算出し、無理なく負担することが出来るのかを考えましょう。
もし具体的な予算の目途が立たない場合は、最寄りの動物病院に相談をし、どの程度の費用、治療の期間、通院が必要になるのかを確認し、無理なく負担することが出来るかを考えましょう。
保護犬を引き取る方が増えている一方で、誤った情報や知識不足が原因でお悩みを抱えてしまっている方も増えています。
家族に迎える前にしっかりとこの3つの事を考え、心を決めてあげましょう。
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