ハムスターを飼っていると、小さな生き物なのにとても感情豊かだと感じさせられます。
小さく、寿命も短い大切なハムスターだからこそ、いつも楽しくストレスなく過ごしてほしいですよね。そんなハムスターの感情やストレス、快適に過ごしてもらう方法について調べてみました。
ハムスターってどんな生き物?
(イメージ画像)
まず、ハムスターは生物界では食物連鎖の下の方にいる生き物である、という事を常々忘れないようにしましょう。野生下ではいつも周りに敵がいて、いつ命が脅かされるかわからない生活をしてきました。人に飼われるようになり半世紀以上経ちますが、本能では臆病なところや慎重なところが見受けられます。
また、ハムスターはとてもナワバリ意識が強い生き物でもあります。生まれてから離乳した後、基本的にはほぼ一匹で数十メートル~数百メートルの範囲を自分のナワバリとして生活します。
ハムスターの臆病度
ハムスターの個体差によりますが、基本的になれないうちはとても臆病です。時折、ペットショップからお迎えしたばかりでものんびりと飼い主の手のひらで眠るハムスターを見かけますが、ほとんどのハムスターが最初は手のひらに乗ることすらできずに逃げ回ると思います。
無理に捕まえようとせず、一週間くらいは最低限のお世話で、時々そっと様子を見る、くらいに留めておいた方がハムスターにとっても安心します。
ハムスターは賢い生き物なので、エサの匂いや「この人はエサをくれる人」というのを覚えてくれれば徐々に怖がることはなくなります。目安としては自分で手のひらに乗ってくれて「ビリビリ」という振動がなくなれば安心しているという事になります。
ハムスターの多頭飼いについて
ハムスターを長く飼っていると、多頭飼いしたくなることが出てくるかと思います。
繁殖させたい、一匹だけでなくいろんなハムスターを知りたい、かわいいからもっとお世話したい、など、理由は様々あると思います。
好きな人は5~6匹お迎えしてお世話をしたり、繁殖をさせたりしています。うまく多頭飼いするには、一匹だけで飼うよりもコツが必要です。
大前提としてケージは一緒にしないこと、一匹一匹のスペースをしっかり確保してあげること、繁殖させるさせないというのを明確にしておくことです。
ハムスターはナワバリ意識が強いので、先に飼っているハムスターに後からやってきたハムスターの匂いをかがせるととても興奮します。「怖い、なんだろう?知らないにおいだ」となってしまうのです。
早ければ数日で慣れてしまいますが、できるだけお世話スペースは離してあげて、においが付いたままの手で先住ハムのお世話をしないように心がけましょう。
ハムスターを繁殖させない場合の飼い方
繁殖させない場合はなるべく同じ性別同士を飼うのが無難です。ハムスターは繁殖力も強く、数日おきに妊娠できる発情期がやってきます。雄雌で飼っていてどちらかが脱走した時に会ってしまい気が付いたらお腹に赤ちゃんが!というびっくりするエピソードも珍しくないのです。
ハムスターを繁殖させる場合の飼い方
繁殖させる場合は、メスの月齢に注意が必要です。だいたい生後3ヶ月くらいから繁殖可能といわれていますが、あまり若すぎたり年を取り過ぎたりしていると体に負担がかかります。できれば、季節は春か秋、メスのハムスターの月齢は6ヶ月~12か月程度まで、がハムスターにとっても体に負担がなくうまく赤ちゃんを出産して育てることができます。
オスのようなおしりの睾丸部分がなく、平べったくなっています。
寒さ対策に!
ハムスター雑学
ハムスターの鳴き声について
おとなしくあまり鳴いたりしないハムスターですが、鳴くときもあります。鳴き声にもいくつかバリエーションがあり、「チューチュー」「ジジッ」「プスプス」と体調や気もちによって鳴き声も変わってきます。
私が飼っているハムスターはどちらもメスで、一匹は良く鳴くけれどもう一匹はほとんど鳴きません。鳴いても「プップスプス」と鼻息のようなものです。
良く鳴くほうのハムスターは発情期になると「チュー!チュー!」と鳴き続けます。あまりにも鳴くので調べてみたのですが、これはお婿さんを探している、もしくは発情期になってナワバリ意識がとても強くなっている、ということだそうです。特にもう一匹のハムスターが近くにいるときほど鳴き声は大きく頻繁になります。
このように発情期からくる鳴き声は生理的なもので仕方ありませんが、他の鳴き声はどんな意味があるのか調べてみました。「ジジッ!」と短く鳴くときは威嚇しているときです。ペットショップなどでまだ数匹まとめてケージで過ごしているとき、他のハムスターと喧嘩した時などにこの鳴き声を聞くことができます。いきなり怒らせたり、びっくりさせた時にも「ジジッ」と短く威嚇します。この声が聞こえたら少しハムスターが落ち着くのを待ちましょう。