情熱大陸2021.10.10放送の【夜間救急!ペットの命を救え】獣医師 中村篤史さんの回です。
ペットを飼っている飼い主としてとても興味深く、震える思いでした。
今までのことを思い返すとヒヤッとすることも多く、この放送を拝見して改めて気を付けなくては!と思わされました。
今回の放送内容を簡単にまとめています。
もくじ
夜間救急で多い「誤飲」
夜間救急で多いものに「誤飲」があるそうです。放送では、柴犬の子がプラスティックのおもちゃの部品を飲みこんで運ばれてきました。
まずはエコーで確認しましたが飲み込んだプラスティックが見つかりません。飲み込んでしまって2時間。このまま腸に運ばれてしまい腸を傷付けてしまうと腸を切り取ったりするなどの大手術となる、とのことで、内視鏡での検査となりました。
あった!取り出し成功!
柴犬ちゃんに全身麻酔をかけ、内視鏡です。
内視鏡で見たところ、ありました!プラスティックの結構大きめの部品でした。体が大きい、口も大きい柴犬ちゃんなので、呑み込めてしまったのでしょう。内視鏡の先に引っ付けて、無事取り出し成功!
柴犬ちゃんは元気に戻っていきました。よかった!
急性水中毒
今回は、体の小さな体重1㎏のワンちゃんです。水分を取った後、目を細めだし、飼い主さんは嬉しくて目を細めていると思ったらしく、どんどん与えてしまったらしいのです。すると、しばらくして立つことができなくなった。これは大変。
ということで、慌てて来院。はじめてワンちゃんを飼う方でした。
240㏄の水を一気に飲んでしまったのが原因!
飲ませた容器を見てだいたいの水量を測ってみたところなんと240cc!
人間の大人が一気に2Lの水を6本くらい飲んでしまうのと同じ状態だということです。すると小さなワンちゃんはどうなるか?
体がむくんでしまうそうです。この度は脳がむくんでしまい、こんなことに。
水中毒は、別な言葉で言い換えると「低ナトリウム血症」
どうぶつの体を構成している細胞は、様々な活動を行う際に体内のナトリウムやカリウムなど塩分を利用します。通常、ナトリウムは細胞の外に多く存在し、これとバランスをとるように細胞の中にはカリウムが多く存在しています。この塩分濃度のバランスが崩れてしまうと、細胞は正常な働きができなくなってしまいます。水を短時間に大量に飲むと、細胞の外のナトリウムが大量の水によって薄められてしまい低ナトリウム血症となります。塩分濃度のバランスが崩れることで神経や筋肉など様々な細胞の働きが妨げられます。
その後ワンちゃんは、利尿剤で脱水を促すなど処置を施し元気に帰っていきましたよ!よかったです!
決して飼い主さんは悪気でやってしまったのではなく「喜んでいる」と思いやってしまったこと。でもそれはワンちゃんにとっては命取りだったんですね。
これは、本当に注意しなくてはいけないことだと思いました。特に体の小さい動物は人間が思うよりダメージが大きいということです。
急に歩けなくなったゴールデンレトリバー
脾臓にできた腫瘍が破裂しておなかの中に出血してしまったので原因です。緊急手術です。
術後5日
元気に退院できました。よかったです!
妊娠中の猫ちゃん緊急帝王切開
出産予定日を過ぎた猫ちゃんが緊急帝王切開となりました。
6匹生まれました!
獣医師 中村篤史さんについて少し・・・
広島から上京。お父さんも獣医師だったそうです。休みもなく忙しい獣医師になるつもりはなかったそうですが今やとても素晴らしい獣医師先生となりましたね!飼い主からしたら神様のような存在ですね。⇒さらに詳細はこちら
朝日を浴びてこれから泥のように寝る・・・とおっしゃっていました。
飼い主の不注意での出来事は本当に身の震える思いです。気を付けなくてはいけません。こんなこともあるかもしれませんよ。
参考⇒体験談口コミ記事一覧